強襲の絶対捕食【シーズン16最高1952/最終1914】
・はじめに
シーズン16お疲れ様でした。
レートとしてはもう一歩でしたが、使っていてとても楽しい構築ができたので、記事を書きたいと思います。
最高レート時の画像はありません。
~以下本文常体~
・Zグソクムシャを使おう。
ここ数シーズンはクッション性能を重視したグソクムシャを使っていた。 今シーズンも数種類の型を試したものの、いまいち勝ちきることができずに迷走を続けていた。
そこで一旦クッション性能の探求をやめ、気分転換としてアタッカー性能の高い個体を使うことにした。 Zクリスタルが8世代では使用できないことから、Zグソクムシャを使うことに決めた。
ミズZ型は過去に使用したことがあったので、グソクムシャのもう1つの一致タイプクリスタルであり、レート対戦では本格的に使用したことがなかったムシZ型を採用することにした。
・構築経緯
① 上記の理由からムシZグソクムシャを採用。
② ステロ要因として単体性能が高く、グソクとの相性補完もそこそこなメガバンギラスを採用。
③ メガボーマンダを後出しから処理でき、電気技の一貫を切る枠として鉢巻マンムーを採用。
④ カプ・テテフに対応でき、他のポケモンへのごまかし性能も優秀なテッカグヤを採用。
⑤ 欠伸展開を防ぎつつ、一貫する削りを行うことができるカプ・コケコを採用。
⑥ 最後に不利な相手を強引に突破できるメガジュペッタを採用し、構築が完成した。
Zクリスタルがグソクムシャに割かれるため、構築のパワーを落とさないことを意識した。
・個別解説
・グソクムシャ@ムシZ
意地っ張り
危機回避
H84 A236 B4 D4 S180
161-192-161-×-111-83
調整
A +2出会い頭ZでB特化スイクン確定1発
S 4振りテッカグヤ抜き
H 残りで振れる奇数HPの最大値
今回のグソクムシャ。構築唯一のZ枠。
実況者であるしぇいどさんが開催した仲間大会「令和相棒自慢杯」にて使用し、意外にも使用感が良かったこと、Zグソクムシャを使いたかったことからレート戦へ進出。
ムシZと剣の舞いを採用することで、虫技が等倍以上で入るポケモンへの崩し性能を持たせた。アクアジェットによる抜き性能も確保できる。舞った後のZ技の火力は、B特化の奇跡持ちポリゴン2を最高乱数を引けば倒せるくらいの火力。
ミズZでない理由は、グソクムシャの汎用性を失わせずに突破できる範囲を増やすことができるため。(ミズZでこの構成にすると、水半減のポケモンで止まり、舞った後の出会い頭が腐ってしまう。かといって出会い頭を切ると単体性能が低くなる)
素早さのラインは83まで伸ばし、テッカグヤやポリゴン2に対しても上から圧力をかけられるようにした。
クッション性能は従来の型と比べると低めなものの、高耐久相手を突破したり、終盤に一掃する動きは積み技持ちならではの動きであり、とても新鮮で爽快なものであった。
「隙あらばこの子を通したい」が構築のコンセプト。
意地っ張り
砂起こし
H236 A44 B116 D108 S4
205-209-185-×-154-92
調整
HB 特化ミミッキュの+2じゃれつくを確定耐え
HD 砂下で無補正メガゲンガーの気合い玉を最高乱数を切って耐え
全体的な数値の高さが魅力のステルスロック要因。鬼火を持たないリザードンやゲンガーに対して圧倒的に強く出られる点を評価して採用。
ステロや追い討ちを駆使して有利対面になった相手を確実に削っていくのが主な役割。耐久を厚めにしているため多少の相性不利でも攻撃を耐えて無理矢理削りにいってもらうことも多かった。
岩技は最初は岩雪崩であったが、そこまで打つ機会もなかったため、当たれば大きいストーンエッジに変更した。
・マンムー@こだわり鉢巻
意地っ張り
厚い脂肪
H12 A252 B212 D28 S4
187-200-127-×-84-101
地震/氷柱針/馬鹿力/氷の礫
調整
HB 特化メガボーマンダの捨て身タックル+ステルスロックダメージを確定耐え
HD 無補正カプ・コケコの草結びを最高乱数を切って耐え
最初の記事でもお世話になった鉢巻マンムー。最近は固定枠になりつつある。
メガボーマンダを後出しから対応できる点や、電気の一貫を切れる点を評価して採用。
氷・地面の技範囲+鉢巻の性能は凄まじく、一度読みを通すだけで相手のサイクルを崩壊させるパワーを持つ。受け構築に入っているポケモンに対しても、氷か地面のどちらかが等倍以上であれば安易な受け出しは許さないほど。
鉢巻のデメリットを危機回避でカバーしたり、先制技で詰めを行える等、グソクムシャとの相性の良さも健在。
・テッカグヤ@食べ残し
生意気
ビーストブースト
H164 A4 B44 C172 D124
193-122-129-149-150-72
ヘビーボンバー/大文字/宿木の種/守る
調整
H 食べ残し意識で16n+1
C 大文字でH振りナットレイを確定1発
D 特性で上昇するようにC実数値+1
こちらも最初の記事の流用個体。カプ・テテフ対策に困ったら入れる枠。
ナットレイの処理速度を上げるためのC振り大文字採用。同族同士の殴り合いにも有利。
宿木の種は相手を削りながら自身や控えを回復できる他、相手の交代を誘いやすく、その隙にグソクムシャが舞って態勢を整えたり、バンギラスの追い討ちで仕留めにいったりと構築内で妙なシナジーを発揮し、多彩な活躍を見せていた。
・カプ・コケコ@マゴの実
臆病
エレキメイカー
H44 B108 C100 D4 S252
151-×-119-128-96-200
10万ボルト/草結び/自然の怒り/挑発
調整
H 地球投げ3発耐え(木の実込み4発耐え)
C 実数値212-110のカバルドン(いわゆる共有カバ)を草結びで木の実を発動させずに確定2発
あくび展開に抗いたいカプ・コケコ。
元はカプ・レヒレだったが、構築内に電気打点が欲しかったことから役割を引き継ぐ形でコケコを採用。
技はレヒレの役割を引き継ぐための自然の怒りと挑発、採用理由となる電気打点の10万、カバルドンへの打点となる草結びで確定。
無振りカバの地震を耐えるラインまで防御にまわし、混乱実を持たせることで、カバを削った後にもう一度動かせるようにした。(砂ダメージが1度入っていてもこちらに有利な乱数で耐える)
自然の怒りがとても優秀で、ほとんどのポケモンを上から強制的に削ることができる。選出して腐ることがほとんどなかったため、カプ・コケコであっても自然の怒り+挑発+混乱実の構成は強かった。
慎重
お見通し→悪戯心
H252 A4 B44 D196 S12
171-186-101-×-140-97
シャドークロー/ダストシュート/鬼火/道連れ
調整
S メガハッサム意識で+2
悪戯心+道連れによる強烈な誤魔化し性能に興味を持ち採用。特殊ポケモンと殴り合えるように慎重のHDベース。
先制道連れと後手の攻撃を繰り返すことで、無理矢理相手を道連れにしていく動きは有名。しかしその他にも物理相手に鬼火で弱体化させたり、上記の道連れループ中に交代ででてきたポケモンを殴ったりと、相手に対して負担を強いる手段が豊富なのが魅力。メガシンカ前の特性であるお見通しも優秀で、総じてサポート性能が高い。
鬼火と道連れにより味方が積む態勢を整えやすいので、グソクムシャを通すことを助けてくれた。他にも削れたジュペッタを危機回避から後投げし、相手に道連れか削りを押し付ける動きもでき、何かとトリッキーなポケモンであった。
・主な選出
選出の多いパターンを紹介
カバマンダ系統への選出。コケコでフィールドを展開しながら、マンムーで相手を荒らしにいく。カグヤはゲッコウガやカミツルギの受けとして。
ガルランドやレヒレグロスへの選出。他の構築に対してもある程度戦える。
ジュペッタを使い、グソクを通すルート、カグヤで詰めるルートを選択して戦う。
リザテテフの並びにに対する選出。グソクをクッションにしつつ、バンギカグヤを回すことを意識する。タイミングがあればグソクで抜きにいくことも。
・マンムー+カプ・コケコ+@1
受け構築に対する選出。相手にミミッキュやゲンガーがいる場合はテッカグヤをそうでない場合はグソクムシャを選出することが多い。
コケコの挑発や自然の怒りを使って、確実に削りを入れることを意識して立ち回りたい。
・厳しいポケモン
・鬼火+羽休め持ちのメガリザードンX
構築一番の欠陥。物理ポケモンに偏っているためシンプルに鬼火が辛い。
1回くらいは載せてみたいので公開。興味のある方はどうぞ。
~本文は以上。以下敬体~
・終わりに
構築紹介は以上になります。
今シーズンはレート2000こそ届きませんでしたが、剣の舞いを持ったグソクムシャが予想以上に活躍してくれたり、構築を組んだ後にそれぞれがシナジーを発揮していることに気付いたりと、発見が多いシーズンとなりました。
久々に純粋な「使いたい」から構築を組んだので粗はありますが、独自の構築は組めたと思っています。
また、今シーズンは3DSの無線スイッチの調子が悪く、回線切れが断続的に起きてしまいました。不快に思われた方もいるかもしれません。申し訳ございませんでした。
シーズン16を最後のシーズンとして取り組んでいたので、シーズン17では本格的に高レートを目指すことはしないと思います。
8世代でグソクムシャが続投されたので、発信したいものができたらまた投稿していくつもりです。
この記事が何かの参考になれば幸いです。
ここまでの長文の閲覧、ありがとうございました。